small town, small mind  国際人材の考え方とは。(パート1:警戒心)

中国生活

「small town, small mind」

英語にこのような言葉があるそうだ。

同僚のアメリカ人教師が今私たちが暮らしている

町の人々の悪い部分について言う時によく使う。

「小さな町に住む人間は器も小さい。(視野が狭い)」

「井の中の蛙」のような意味だと思う。

私たちは今、中国の内陸の、外国人のほとんどが

名前も知らない場所

中国人でさえ「それどこだっけ?」と言うような

小さな(中国サイズで言えば)砂漠地帯に

暮らしている。

この町で日本人は私と娘だけ。

外国人自体全体で10人もいない。

地元民の多くは外国人に会ったこともない。

この時代にこんな場所があったのか、、、と

住所:地球

って感じで世界中を移動しながら暮らしてきた

私は違う意味でカルチャーショックを受けた。

アメリカ人と一緒に道を歩けば

みんなこちらを見る。

子供が「ねえ、あれ外国人じゃない?うわ〜なんで

こんなところに外国人がいるの!」と言う。

私は外見では外国人に見えないけれど

タクシーで会話をすると私の発音は

ここの地域の発音ではないので

大抵南方から来たと想像されて

「どこの人?福建省でしょ。」

などと言われるので

「日本人だよ」と答えると

めちゃくちゃびっくりされる。

バックミラー越しに何度も何度も見て

「見えないな〜。いやでも外国人載せたの

初めてだよ!」とやや興奮される。

降りる時に

「外国からのお客さんを乗せられて光栄です。」

と握手を求められたことさえもある( ̄∀ ̄)

銀行に行って

「中国の身分証はないのでパスポートです」と

差し出すと

「なんで身分証がないの?」と

不思議がられる。

「いや外国籍だから」

「誰が?」

「私が。」

「へ?・・・・・」

そして外国のパスポートを初めて見る

銀行員たちは電話番号変更などの簡単な手続きでさえ

3時間くらいかける(( _ _ ))..zzzZZ

そんな、国際化から取り残された

内陸の町で、

以上のような事件は愉快な一面である。

だけど当然このように外国人に対して免疫が

全くない人々に囲まれていると

愉快ではないこともたまにはある。

まずは、外国人に対する警戒心が半端ないこと。

未開の地に異国の人間がやってきた時

まるで異星人を見るような

違う生物を見るような目で見る人がいる。

怖いから話しかけない。

分からないから話しかけない。

いやそんな警戒しなくても噛み付かないですよ。

大学の日本語科の教師たちでさえ

警戒心を感じた。

フレンドリーに話してくれるのは

日本に留学経験のある教師と

そしてなぜか英語科の教師たち。

留学経験があれば、

日本を知っているから、日本人を知っているから

まあ、まず最初に「怖い」などの警戒心から

入ってきたりはしない。

人は知らないもの、分からないものが

怖いのであるから。

英語科の教師たちが日本語科の教師たちより

フレンドリーなのは

やはり「英語」を使う人々は初対面や

よく知らない人に対してフレンドリーに

話しかける文化なので

英語にハマってその文化も勉強し

英語を教える仕事をしている人は

性格的に初対面からフレンドリーで

コミュ力の高い人が多い。

そのような理由だと私は分析している。

反対に日本語にハマる中国人の多くは

アニメや漫画オタクが多く

コミュ力低めな人が多い。

それもあって日本語の教師になったけど

日本に行ったことさえないという

この大学の中国人教師たちは

本物の日本人に対する免疫がなく

話しかけることもできない、

何を話していいか分からない、

そんな人が結構いるということを知った。

当然学生たちも。

それでも日本語を学んでいる、日本に興味がある

彼らはまだ私からすれば近づきやすい。

ネタなら私の方がたくさん持っている。

一番顕著なのは、幼稚園の親たちである。

娘は現地の幼稚園に3歳半で入り

現在5歳年長クラス。

と言っても4歳のときほぼ1年日本にいたので

実質2021年11月時点で1年半ということになる。

反日の人も一定数いる中国。

抗日ドラマをよく見ている年配の人もいるし

歴史教育では必ず抗日戦争のことを教えるようなので

2013年の反日デモの時も中国にいた私は

誰もが日本人に好意的ではないことは

覚悟していた。

そこが、娘のおばあちゃんの故郷である

台湾との大きな違いだ。

私の心配はもちろん娘のことだった。

見た目では分からないし

私は中国語を不便なく話すので

最初の半年は紛れ込み作戦で行こうと

思っていた。

目立たず、外国人だとバレないように。

送迎時も園内では日本語を使わないようにして。

だけどいつの間にか

親も子も全員が私たち親子が日本人だと

知っていた。

名前も知らない子どもがお迎え時に

親に

「あの子日本人なんだよ〜」などと

話している。

幼稚園の先生が

みんなに話しているのだった。

娘が通う幼稚園では外国籍の子どもを

受け入れるのは2回目で

1回目は中国生まれの欧米人の子供だったと

言っていた。

現時点で外国籍は私の娘だけ。

しかも初めての日本人で

3歳まで日本にいた娘は中国語を話せない状態で

入園した。

そんな初めての経験に先生の方が興奮して

悪気はなく、単に珍しいから、

子供たちや親にわざわざ

「うちのクラスは日本の子どもを迎えました!」

と話していたらしい。

後に話すようになったママから

そう聞いた。

まあ、それでなくても

言葉ができないから子どもたちも

不思議に思って

先生もそう説明するしかないというのも

あったかもしれない。

そうして、紛れ込み作戦は見事に失敗。

他のクラスにも、他の学年にも園全体で

半年もしないうちに私たちは勝手に有名人になっていた。

なのに、興味を持って話しかけてくる親はいなかった。

「あの子日本人なんだよ〜」

「へえ〜、そうなの」

そんな会話が横から聞こえてきても

私に直接話しかけてくる人がいない気持ち悪さ。

これはそれまで暮らした台湾や広州では感じたことのない

空気だった。

みんな私たちのことを知ってるのに

直接話しかけてこない。

台湾では日本人だと知ったら逆に

あっという間に囲まれて質問責め、接待責めに

なるくらいだったので、

最初はこの内陸の人々の態度が理解できなくて

ただ寂しいなあ、と思っていた。

そんなことを中国滞在歴の長い

先輩日本人教師に相談したら

「それは警戒してるんだよ」

と言われて、

私は初めて彼らから出ている

変な空気が

「警戒心」なんだと理解した。

以前暮らしていた台湾やマレーシアといった南方の

移民の多い地域では微塵も感じたことの

ないものだから

すんなり理解ができなかったのだ。

 

タイトルとURLをコピーしました